そろそろ代替案出せ教も賞味期限かな

今時代替案出せ教の念仏を真に受けるピュアな人たちがまだいることの方が僕にはびっくり。

はてなの人は技術者が多いようですから、開発の現場を思い出してもらえれば、代替案出せ教のおかしさはすぐに理解できそうなものだと思うんですけど。

きっちりとした開発であるならば、設計段階において FMEA (トヨタ流だとDRBFMと呼ぶ)を行うこともあるでしょう。FMEA に参加する人は、開発当事者の技術者だけではなく、「要員は様々な分野から選抜し、また対象の製品(または工程)に対する理解度も様々であることがよいとされ*1」ることから、いろいろな立場の人が参加します。

FMEA は、製品に今後異なる様々な立場で関わるであろう、そんないろいろな人たちを集めて、多角的に設計を精査して、そこに潜んでいるかもしれない潜在的な問題をあぶり出そうという試みです。このときに、技術者以外の人が、いろいろ問題点について指摘したり、設計の内容に対して反対したり、批判したりする訳です。

ここで、批判された技術者が、「ふざけるな!批評家どもめ!文句は代替案を出してから言え!」とか言い出したらどう思います?僕はそいつは頭の不自由な方だと思います。代替案を考えるのは、君の仕事じゃないのか?事前にいろいろ突っ込み入れてもらってありがとうやないんか?

田中裕輔さんがいっているのは、そういうレベルの馬鹿げた話です。